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秋冬のアーユルヴェーダ養生|乾燥と冷えを感じる季節の食事とセルフケア

秋が深まり、冬へと向かう頃。朝晩の空気が冷たくなり、肌や喉の乾燥、手足の冷えなど、身体にも少しずつ季節の変化が現れます。

アーユルヴェーダには、季節に合わせて食事や暮らし方を調整する「リトゥチャルヤ(季節の過ごし方)」という考え方があります。

秋冬の養生で意識したいのは、温かさと油性。乾燥と冷えが進む季節に、身体の内側と外側からどのようにケアをしていくか、リトゥチャルヤをもとに、取り入れたい食生活やセルフケアをご紹介します。

増えたドーシャの性質と反対のものを取り入れる

アーユルヴェーダの食養生には、「同じ性質のものは増やし、反対の性質のものは鎮静する」という基本的な考え方があります。

例えば、冷たく乾燥した環境に長くいるときに、冷たいものや乾いたものばかりを食べていたら、同じ性質が重なっていきます。そんなときには、温かく、適度に油性のある食事を選ぶことでバランスを取ります。

秋から冬にかけて意識したいのは、Pitta(ピッタ)とVata(ヴァータ)の変化です。

夏の暑さによって蓄積したPittaが秋に現れる一方、季節が進み、空気が冷たく乾燥してくると、Vataの性質が目立つようになります。

Pittaは本来、少し油性を持つドーシャですが、夏の日差しを浴びた肌には乾燥が残っていることもあります。また、Vataには「冷たい」「乾燥している」「軽い」「動く」といった性質があります。

この時期に温かさや油性を取り入れるのは、こうした季節の変化に対応するためです。

ただし、同じ秋でも、まだ暑さの残る日と、冷たい北風が吹く日とでは必要なケアは異なります。暦だけで判断せず、その日の気候と自分の状態を観察することが大切です。

温めたオイルで、身体の外側からもケアを

アーユルヴェーダのトリートメントというと、額にオイルを垂らすシローダーラーや、全身をオイルでマッサージするアビヤンガを思い浮かべる方も多いでしょう。

こうした施術には専門的な方法がありますが、日常のセルフケアとして、頭や耳の周囲、足の裏などにオイルを使う方法もあります。

全身のオイルマッサージには抵抗があっても、この3か所なら比較的取り入れやすいですよね。

例えば、入浴前に少量の温めたオイルを手に取り、足の裏をゆっくりマッサージする。肌に触れながら、冷えているところや乾燥しているところに気づく時間にもなります。この時、セルフケアに使うオイルとして、アーユルヴェーダでよく用いられるのがセサミオイルです。スーパーでも手に入る太白ごま油を人肌程度に温めて使えばできるので、簡単ですよね。

※ただし、肌が弱い人は痒みを感じることがあるのでパッチテストを行ってからにしましょう。また、傷や炎症のある部分は避け、刺激を感じた場合は使用を中止します。耳の穴や目の中には入れないようにしましょう。

食事でも、良質な油分を意識して

身体の外側だけでなく、食事にも適度な油性を取り入れます。なかでも、日々の料理に使いやすいのがギーです。

ギーは、無塩バターをゆっくり加熱して水分と乳固形分を取り除いたバターオイル。アーユルヴェーダでは古くから滋養を与える食材として重んじられてきました。買ってみたものの、どう使えばよいかわからず、冷蔵庫に置いたままになっている方もいるかもしれません。

難しく考えず、まずはバターと同じように使ってみてください。焼いたパンに塗る。味噌汁や野菜スープの仕上げに加える。スパイスを温めるときの油に使う。いつもの料理に少し加えるだけでも、香りやコクが変わります。温めた牛乳にギーと少量のターメリックを加える「ゴールデンミルク」も、寒い季節に楽しみたい飲み物です。食事とは別の時間に、温かい一杯をゆっくり味わうのもよいでしょう。

もちろん、油は多ければ多いほどよいわけではありません。今の消化力や食事全体のバランスに合わせて、必要な量を使います。

肉の出汁は、Vataを鎮静する滋養の食事

秋冬の食養生でもうひとつ紹介したいのが、骨付き肉から取る出汁です。アーユルヴェーダでは、肉のスープは滋養を与える食事として古くから用いられ、特にVataの鎮静に適したものと考えられています。肉の中でも鶏肉は温性を持ち、骨付きの肉をじっくり煮込んだスープは、身体を内側から温めたい季節の料理に向いています。

骨付き肉を使った料理といえば、韓国の参鶏湯。本来は丸鶏にもち米や生薬を詰めて長時間煮込む料理ですが、家庭では手羽元を使ってもおいしく作れます。野菜やスパイスと一緒にじっくり煮込み、仕上げにギーを少し加えるのもおすすめです。

食べているそばから、じんわりと温かさを感じるスープ。こういう料理を食べると、思っていた以上に身体が冷えていたことに気づくことがあります。冷えや乾燥が気になる季節には、こうした温かく、適度な油性と滋養のある料理を、食卓の選択肢に加えておきたいものです。

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秋冬の食生活は、温かさと油性を上手に取り入れて

秋は食欲も戻り、おいしい食材が豊富になる季節です。一方で、夏の暑さから冬の寒さへと移るこの時期は、身体も少しずつ環境の変化に対応しています。

温かい料理を選ぶこと。乾燥が気になるときには、適度な油性を取り入れること。そして、食べたあとに自分の身体がどう感じるかを観察すること。季節の養生は、特別な健康法を増やすことではなく、自然の変化に合わせて日々の食事や暮らし方を調整していくことです。秋から冬への移り変わりを感じながら、身体の内側と外側から、心地よく次の季節を迎える準備をしていきましょう。

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