読みもの

キチュリとは? 緑豆とお米で作るアーユルヴェーダのお粥

年末年始のご馳走が続いたあとや、食べ過ぎが気になるとき。いつもの食事を少し軽くしたいと感じることがあります。そんなとき、アーユルヴェーダの台所で親しまれている料理のひとつが「キチュリ」です。

緑豆(ムングダール)とバスマティライスを、スパイスとともにやわらかく炊いた、シンプルなお粥。材料は少なくても、豆とお米の旨みがあり、食べたあとの満足感もある料理です。

今回は、キチュリがアーユルヴェーダで大切にされる理由や、食べるときに気をつけたいこと、季節に合わせた楽しみ方をご紹介します。

キチュリとは? アーユルヴェーダで親しまれる豆のお粥

キチュリは、豆とお米を一緒に炊いたインドの料理です。アーユルヴェーダの食養生でもよく登場し、食事をシンプルにしたいときや、消化力(アグニ)を意識した食生活の中で取り入れられています。

eatreat.で作る基本のキチュリは、緑豆とバスマティライスを使用。豆とお米を十分に加熱してやわらかく仕上げることで、食べやすい一皿になります。ギーやスパイスを使えば、シンプルな材料でも香り豊かに仕上がります。

毎日ご馳走を食べる必要はありません。ときには、温かく、やわらかく、シンプルな食事を選ぶことも、アーユルヴェーダの食養生のひとつです。

キチュリを食べるときに気をつけたいこと

キチュリは、アーユルヴェーダでは消化に配慮した食事として知られています。ただし、誰にとっても、どんな量でも消化しやすいというわけではありません。

緑豆は豆類のひとつ。食べ慣れていない方や、豆料理を一度にたくさん食べる方は、お腹が張ったり、ガスが出やすくなったりすることもあります。そのため、豆を十分に加熱すること、スパイスを上手に使うこと、食べる量を自分に合わせることが大切です。

アーユルヴェーダの食事では、食材の性質だけでなく、調理方法や食べる人の消化力も考えます。「キチュリだから身体に良い」と決めつけず、食べたあとに自分の身体がどう感じるかを観察してみましょう。

キチュリは季節の野菜でアレンジ自在

基本のキチュリはとてもシンプルですが、季節の野菜を組み合わせることで、さまざまな味わいを楽しめます。

春は、ちぢみほうれん草やグリーンピース

春には、ちぢみほうれん草をペーストにして一緒に煮込むのもおすすめです。ほうれん草の緑色が美しく、春の苦味を楽しめるキチュリになります。フレッシュなグリーンピースが出始めたら、ゆでて加えてみても。緑豆とは異なる豆の食感と、春らしい風味が楽しめます。

夏は冬瓜を加えて

夏には、冬瓜を組み合わせるのもおすすめです。やわらかく煮えた冬瓜と、豆やお米の食感がよくなじみます。野菜から出る水分も考えながら、好みのやわらかさに仕上げます。

秋はさつまいもで、ほっくりと

秋には、さつまいもを加えたキチュリもおいしいものです。さつまいもの甘みが加わると、基本のキチュリとはまた違った、ほっくりとした味わいになります。

このように、同じ豆とお米を使った料理でも、季節の食材によって印象が変わります。

食べ過ぎが気になるときの、食事の選択肢に

年末年始や外食が続いたあと、少し食事を軽くしたいと感じることがあります。そんなときは、いつもの食事の一食をキチュリにしてみるのもひとつの方法です。

特別な「デトックス」をするのではなく、その日の食欲や消化の状態に合わせて、食事の内容や量を調整する。アーユルヴェーダでは、何を食べるかだけでなく、今の自分がそれをどう消化できるかを大切にしています。

食欲があるか。食後に重さを感じないか。お腹が張らないか。日々の小さな変化を観察しながら、自分に合った食事を選んでいきたいものです。

なお、下痢や腹痛などの症状が続いている場合は、食事だけで対処しようとせず、必要に応じて医療機関に相談してください。

基本のキチュリを作ってみたい方へ

キチュリを初めて作るときは、緑豆やバスマティライス、スパイスを少量ずつ揃えるのが意外と大変です。ネットで購入すると大容量のものも多く、使い切れるか迷うこともあると思います。

そこでeatreat.では、キチュリ作りに必要な素材を使いやすい分量で揃えた、スパイスキットをご用意しています。こちらのキットは詳しいレシピと、QRコードから視聴できる調理動画付き。豆やお米の炊き上がり、スパイスの使い方など、文章だけでは分かりにくいところも動画で確認しながら作ることができます。初めての方にも、基本のキチュリを一度きちんと作ってみたい方にもおすすめです。

毎日の食事に、キチュリという選択肢を

キチュリは、特別な日だけの料理ではありません。季節の野菜を加えたり、食事をシンプルにしたい日に作ったり。日々の台所で繰り返し楽しめる料理です。まずは基本の作り方を覚え、食べたあとの自分の状態を観察することから。何を食べるかを決めるときに、キチュリがひとつの選択肢になればと思います。

あわせて読みたい

アーユルヴェーダの食事、肝心要は「消化力(アグニ)」

何を食べるかだけではなく、今の自分がそれをどう消化できるか。アーユルヴェーダの食事で大切にされる「アグニ」について紹介しています。